かんべの里の二十四節気七十二候
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1234工芸館籐工房の前、エゴノキとウメモドキの下に群生しているヤブコウジ(写真 1)夏に白色の小花をつけるヤブコウジ(写真 2)休憩室横のナンテン(2019 年 1 月 1 日撮影 _ 写真 3)とんど焼き(写真 4)29【しょうかん】【しょうかん】この名はヤブに生えて赤く熟した実を柑子(コウジ:ミカン科の小高木。果実は濃い黄色)に見立てたものです。夏に白色の小花をつけ、実は冬に赤く熟します。ナンテン(南天)は、「難転(難を転じて福となす)の語呂合わせで、縁起かつぎに使われる木です。確かにナンテンは丈夫な木で、虫もつかずどこでも育ちます。かんべの里では休憩室横の崖、民話館前などにあります。ナンテンの赤い実はヒヨドリの好物だとか。昨年はほ1月5日頃( 旧 暦11月17日頃)1月5日頃( 旧 暦11月17日頃)とんど食べられたのでもうすぐ葉っぱだけになるのでしょう。とんどはもともと旧暦の1月15日小正月の夜に行われていました。この日は満月で、満月と神聖な火によって豊作や無病息災を祈ったのです。かんべの里では、1月の「すずめの市」に合わせて「とんど焼き」を行っています。注連縄や書初めなどを持ちより焼きます。また竹竿の先におもちをはさんで焼きます。〔末候〕とんどの火 無病息災を祈る〔末候〕とんどの火 無病息災を祈るの入りを迎え、寒さが極まるやや手前のころ〔初候〕ヤブコウジ 赤き実をつるす〔初候〕ヤブコウジ 赤き実をつるす〔次候〕ナンテン 難を転ず〔次候〕ナンテン 難を転ず小寒小寒 寒の入りを迎え、寒さが極まるやや手前のころ

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