かんべの里の二十四節気七十二候
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1423民話館の前の小川 (2 月 17 日撮影 _ 写真 1)枯れたキクバヤマボクチ (2 月 22 日撮影 _ 写真 2)花の状態のキクバヤマボクチ (11 月 3 日撮影 _ 写真 3)展望台の上のウグイス(5 月 17 日撮影 _ 写真 4)【うすい】【うすい】2月19日頃(旧 暦1月21日頃)2月19日頃( 旧 暦1月21日頃 )民話館の前の小川はまむし池、まむし谷池からの水が流れてくる用水路です。春には雪解け水が流れ、農家の人は田んぼの荒起こしが終わると、この水を田に引きます。この小川は、てんぐの森を訪れる子どもたちの格好の遊び場です。笹舟を流したり、沢がにを捕ったりして遊びます。ホクチというのは「火口」と書き、葉の白い毛を火口(ほくち)に使うからです。火口とは、火打石の火花を受け止め、火種にするものです。多年草で茎は直立して高さ1m以上にもなり、秋に暗紫色の花を長い柄の先につけます。かんべの里には、葉が菊の葉に似たキクバヤマボクチがあります。枯れたキクバヤマボクチもドライフラワーのようで美しいです。かんべの里はウグイスがたくさんいて、早春から初夏にかけてあちらこちらから鳴き声が聞こえてきます。しかし、姿を見かけることはめったにありません。ウグイスの体の色は、いわゆる「うぐいす色」ではなく、茶褐色で目立ちません。その上藪の中で鳴くことが多く、姿を見ることが少ないのです。写真は、めずらしく展望台の枯れ木の上で鳴いていたので写したものです。ちなみに2024年は、3月17日に初音を聞きました。がうるおいはじめるころ〔末候〕ウグイス 始めて鳴く〔末候〕ウグイス 始めて鳴く 枯れ花美しキクバヤマボクチ 枯れ花美し〔初候〕春の小川 サラサラ流る〔初候〕春の小川 サラサラ流る〔次候〕〔次候〕キクバヤマボクチ08雨水雨水 春雨が春雨が降り、大地大地がうるおいはじめるころ

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