昭和61年8月4日に片桐さんのご自宅で話していただいたものである。 このあたりは雲伯方言圏に属している。したがって、片桐さんもまた、そのような言葉であった。松江市在住のわたしにとっては、片桐さんの温かい人柄ともあいまって、まるでわが家の近くに来ているような親しみを感じていた。 なお、この話は、関敬吾氏の『日本昔話大成』の分類では、「本格昔話」の下位分類「愚かな動物」の中に「山伏狐」として登録されているが、片桐さんの語りでは、大山、坊領など地名が出ており、伝説めかしている点が興味深い。