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昭和45年7月15日に安部さんのお宅で語っていただいたものである。このホームページ(出雲かんべの里・民話館・むかしばなしの部屋)で、とんと昔のお話会の岡村悦子さんが語っている「コブ取り爺」の原話がこれである。二人の語りを聞き比べていただくのも興味深いものがあろう。
ところでこれはご存じ「コブ取りじいさん」の昔話であるが、よく知られている話とは少しばかり違っていることにお気づきだろうか。
大きく眺めると二カ所ばかり認められるようだ。
まず、具体的に歌の詞章が明らかにされている点である。そして天狗とじいさんの歌の詞章は少し異なっている。いま一つの違いは隣のじいさんの踊りに対する天狗の評価が高い点である。天狗たちは最初のじいさんだけでなく、隣のじいさんに対しても、同じように「上手だ」と誉めている。一般型の話では、隣のじいは踊りが下手なので、天狗も退屈して昨日のじいから預かったコブを、同じじいと思い返すことで終わるが、ここ奥出雲町の話では、隣のじいには褒美(ほうび)としてコブを進呈することになっているのである。 |