民話の部屋
TOP > 民話館 > 民話の部屋 > カッポさん出てこい(動物の歌)

民話の部屋

戻る

カッポさん出てこい(動物の歌)

※画面をクリックすると再生します

お知らせ

 この「館長の部屋」での昔話は、本館で製作し販売している『島根のわらべ歌CD』の元歌を紹介することにしました。CDでは県立松江東高校合唱部、松江市立城北小学校児童、松江市立大庭幼稚園園児によってうたわれたものが入ってますが、元歌は収録していませんので、それを紹介することにしたものです。歌い手がちょっと忘れかけたのを、家族の方が側で教えているところも出ていて微笑ましいところなども味わってください。
 今回のCDでは城北小学校三年生の児童がうたってくれています。よろしかったら『島根のわらべ歌CD』の実物をご購入の上お聴きください。

CD紹介ページはこちら>>


歌詞

伝承者・大田市三瓶町野城・大谷アエさん・大正5年生・昭和63年1月収録

カッポさん 出て来い 出て来い
カッポさん 出て来い 出て来い


解説

 カッポさんはウスバカゲロウの幼虫の名前。それを掘り出すさいにうたわれる歌である。大田市と同じカッポさんは、出雲部の雲南市飯南町八神でも次のようにして存在していた。

カッポ カッポ 出て来い
甘い水を飲ましょ(升本朝子さん・明治38年生)

 これになると「甘い水を飲ましょ」のところから、蛍の歌を連想させるものがある。
 また、江津市波積町南では、よく似た「キッポさん、ジッポさん」とか「ジッポさん」と称している。同地出身で同市桜江町谷住郷にお住まいの本山ハルエさん(昭和23年生)から、次のように教えていただいた。

ジッポさん ジッポさん
はよ目に当たれ
わしが目に当たれ

子どもらしくストレートに「わしが目に当たれ」と、その願望をうたいあげている。
邑智郡邑南町日和では、浜田市三隅町同様、この虫のことを「コンゴ」と呼んでいる。

コンゴ コンゴ 田ぁ掘れ
蓑(みの)笠買うちゃろう(江津市桜江町渡在住・門田ヤスエさん・大正8年生・邑智郡邑南町日和出身)

 ここらで再び出雲部に舞台を移そう。少し変わったところでは、名称が「テテッポさん、カカッポさん」であろうか。雲南市木次町大原のものである。

テテッポさん カカッポさん
水汲みに行くかね(山本百合子さん・大正14年生)

 オーソドックスなところでは、松江市玉湯町下大谷で、

コモコモさん コモコモさん
出てごさっしゃい(春木 務さん・明治44年生)

とうたわれているのが、それであろうか。
  いずれにしても、ウスバカゲロウの幼虫の固有な所作を、人間のそれと置きかえて、子どもたちは詞章を創作しているのである。


使い方

  1. 画面をクリックすると再生します。
  2. 途中で停止したくなった場合は、プレイヤーをクリックするか左下の停止ボタンをクリックすると停止します。
    再開する場合は、再度プレイヤーをクリックするか左下の再生ボタンをクリックします。
  3. 音量を調節したい場合は、プレイヤー左下の音量バーをクリックします。
  4. 画面を大きくして再生したい場合は、プレイヤーの右下にある□をクリックします。

戻る