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おはぎがお嫁に(手まり歌)

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歌詞

歌い手 益田市匹見町道川 秀浦小枝子さん・昭和26年(1951年)生ほか

おはぎがお嫁に行くときは
黄粉(きなこ)とアンコでお化粧して
のどの関所をつまずいて
あすはお発ちか下関


解説

 以前はけっこう流行った愉快な内容の手まり歌で、高齢の方々は、子ども時代に一度はきっと口ずさまれていたと思われる。そしてこのメロデイーは「権兵衛さんの赤ちゃんが風邪ひいた」の節と同じである。つまり一種の替え歌なのである。
 これは同じ石見地方の桜江町でも多少違った詞章でうたわれていた。

おはぎがお嫁に行くときは
あんこに黄粉にお化粧して
きれいなお皿につめられて

すは東京へ行くんだよ-原田千江子さん・昭和27年(1952年)生ー

 鳥取県での収録は、まだあまりなさそうだが、わたしは、以前、東伯郡琴浦町高岡でこの歌を「ゴム跳び歌」としてうかがったことがある。

おはぎがお嫁に行くときは
団子に黄粉にお化粧して
丸いお盆に乗せられて
あすはいよいよ下関-高力順子さん・昭和24年(1949年)生-

 ここらで詞章の音節を探ってみよう。一応、冒頭の匹見町の歌で示すことにする。

おはぎがお嫁に……8
行くときは…………5
黄粉とアンコで……8
お化粧して…………5
のどの関所を………7
つまずいて…………5
あすはお発ちか……7
下関…………………5

 「お化粧して」であるが、「しょ」の拗(よう)音は、それだけで1音節と数えるので、忠実に読めば「おけしょうして」と六音節になるはずだが、うたわれる場合は「おけしょして」となるから、これは5音節と数えるべきである。そうして見れば、85857575となる。日本語のまとまりからいえば、韻(いん)文は7音節と5音節が組み合わさった場合が多い。例えば、575の俳句や川柳がそれであり、短歌も57577である。明治に生まれた新体詩も75調とか57調が主流であるし、また民謡「安来節」などは7775となっている。そのような観点で考えて行くと、8音節は、いかにもおかしい。ここは本来7音節であるべきところ、たまたま字余りになったと解釈できないだろうか。
もともと自然発生的に出来上がったわらべ歌であるだけに、このような音韻の法則は、自然の理にかなって作られることが多いはずであろう。
わたしは、このようなことを、ふと考えたりすることがある。

 


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